『ミシシッピー・バーニング』事件に評決
今日のニュースで、映画『ミシシッピー・バーニング』 の元となった
「1964年・米ミシシッピ州での公民権活動家殺害事件」に
実に41年ぶりに評決が下された事を報道していました。
ミシシッピ州・フィラデルフィアで、黒人への有権者登録の
推進活動を行っていた青年3人が連れ去られ、その後
銃殺体となってダムの底から発見されたというこの事件。
捜査過程で“白人優位主義”の秘密結社クー・クラックス・クラン
(通称KKK団)の深い関与が発覚し、その幹部だった
エドガー・レイ・キレンが逮捕。そして3年後の裁判での評決は、
全員“白人”の陪審員による「評決不成立」、つまりキレン被告は
罪に問われませんでした。
そして実に忌まわしいこの事件から41年経って、キレン被告に
60年の実刑判決が言い渡された…といういきさつです。
※ニュースについての詳細は → コチラ
ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォー主演で作られた映画
『ミシシッピー・バーニング』。観た当時も「実話が元だ」と
知ってはいましたが、全てがまだ解決されてなかったとは
知りませんでした。アメリカが人種差別という問題に判決を下すのに、
実に40年もかかったんですね…。
人種差別とは異なりますが、今 日本は中国・韓国方面で
色々なバッシングを受けている状況です。
そんなニュースを見ていると、「人間の尊厳」というものを
考えずにはいられません。戦争当事者の事は知らない!
アレは既に過去の事。そう言って現実から逃避するのは良くない。
だからと言って、いつまでも非難をし合うのもどうか(-_-;)。
こっちが!向こうが!と粗探しをするより、第三者的な目で
己を見て、対話して行く事が大事なような気がします。
さて、アメリカでの人種差別の悲劇を描いた他の作品では、
『評決のとき』 という作品も。キャストはマシュー・マコノヒーに、
サンドラ・ブロック、サミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー、
アシュレイ・ジャッド、クリス・クーパー、そして
キーファー&ドナルド・サザーランドという豪華メンバーです。
こちらもアメリカの暗部を描いた重いドラマですが、
もしこの事件から考えるものがあったという方には
是非 観て頂きたい作品です。
以上、珍しく社会派なりこぴんでした(;^_^A